Environment 環境

トップサステナビリティ環境

関連するSDGsの目標

CO2排出量の削減や水資源の有効活用など、
環境負荷の軽減を目的として、様々な取り組みを進めています。

JCRでは、CO2排出量の削減や水資源の有効活用、環境負荷の軽減を目的として、様々な取り組みを行ってきました。例えば、全社でのLED照明への切替え、営業車および工場・研究所の社用車のハイブリッドカー・電気自動車への切替え、製造現場での水使用量の削減とともに製造設備の効率的な活用を目的としたシングルユースリアクターの採用などを推進してきました。
2022年7月には、サステナビリティの新たな推進体制構築の一環として、社内取締役および社内から選出された社員によって構成される「環境委員会」を設置しました。JCRの事業活動を通じた環境負荷を長期的なビジネスや社会に影響を及ぼしうるリスク要因として捉え、環境に配慮した事業活動の実践に取り組んでいきます。
2021年度より建設を開始した新たな製造拠点においては、太陽光発電といった再生可能エネルギーを積極的に使用する予定です。また、2020年代半ばからの本格的なグローバル化を見据え検討を進めているさらなる生産拠点の増強においても、環境面に配慮した投資を行います。

エネルギー使用量

 太陽光発電システム

水資源

 シングルユースリアクター

エネルギー使用量

JCRでは、業績拡大に伴い、総エネルギー使用量(電気、ガス)は増大傾向にあります。研究本部では、2016年の治験薬製造センターおよびセルプロセッシングセンターの稼働により総エネルギー使用量が増加しています。生産本部では、エネルギー効率の高い設備の導入やエネルギー使用方法の見直しなどにより、総エネルギー使用量は一定レベルで推移しています。総エネルギー使用量については、本年度より気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に沿って情報を開示します。

水資源

水資源に関しては、研究および生産工程に使用する水量の削減や廃蒸気の回収・再利用等の推進の結果、業績拡大にも関わらず、減少傾向となっています。特に、生産活動に伴う水資源の消費量は一貫して減少しています。研究・生産活動に伴い使用した水は、全て適切に処理を行っています。

TCFD提言に沿った情報開示

JCRは、産業革命以来の気候上昇を「1.5℃未満」に抑えることを目指して、各企業が設定した温室効果ガス(GHG)の排出削減目標などのイニシアチブとJCRの事業計画を踏まえ、中長期的なGHG排出削減目標の設定などの議論を進めています。
気候変動関連リスクの分析および情報開示については、TCFD提言に沿った対応を進めており、サプライチェーン全体を対象としたGHG排出量算定にも取り組んでいます。シナリオ分析および戦略の強靭性については、今後開示の拡充を図っていきます。

〈ガバナンス〉

JCRは、気候変動対策に関するガバナンスの強化に取り組んでいます。活動の方針や具体的な内容については「サステナビリティ委員会」にて議論され、「サステナビリティ諮問委員会」の意見を参考に取締役会にて決議されます。

〈戦略〉

JCRは気候変動に関する物理的リスク・移行リスクと機会について、事業・戦略・財務に与える短期・中期・長期的な影響の重要性評価を進めています。その結果を踏まえて、経営に与える影響が高いものを「重要リスク」ならびに「機会」として特定していく予定です。

〈リスク管理〉

リスク識別・評価・管理および全社的リスク管理への統合プロセスについては検討中であり、今後開示を進めていきます。

〈指標と目標〉

気候変動の評価指標に関しては今後検討していきます。また、国際的な算定基準であるGHGプロトコルに準拠して算定したGHG排出量のScope1、2および3(一部のカテゴリー)における実績は下記の通りです。

2021年度 Scope別GHG排出量